大林宣彦アングラムービー夜会@オーディトリウム渋谷のこと 樋口尚文監督コメント。「3/26の大林宣彦アングラムービー夜会@オーディトリウム渋谷は、大林映画に伴走してきた世代のオジサンから、大林映画ビギナーの若いシネマ少女たちまで、実に幅広いお客さまで超満員になり、プロデュースした私と小滝香蓮さんとしてはもう嬉し涙あふれんばかりでした。そもそもデジタル時代の大林映画に、往年の16ミリフィルム時代の自由さ、濃密さを感じたことがきっかけで、今わざわざ半世紀前の大林作品を16ミリで観るという、一見反時代的な試みに打って出たわけですが、トークでは、「デジタルでなんでも出来てしまうことを制限しながら、あえてデジタルを極めてアナログなやり方で使い倒す時に、現在ならではのエモーショナルな映画が出来るんです」という言葉には場内なるほど~という気づきの首肯がありました。そのほか、映画界の旧弊やセクショナリズムなどを、バッサバッサと血祭りにあげながら、生涯インディーズ作家としての志を語る大林監督の語りは絶好調で、これは夜通し耳を傾けていたいなという欲望を抑えつつ、16ミリの傑作群を上映。これまたお客さんたちに甘美な衝撃を与えたもようで、ツイッターなどでも感激の声が飛び交っておりました。」