「別冊カルトムービー Jホラー、怖さの秘密」が発売されました。鶴田法男監督のメッセージです。2014年の頭から、片手間に協力をしていた「別冊カルトムービー Jホラー、怖さの秘密」が、先日発売されました。Jホラーの原点と言われているビデオ『ほんとにあった怖い話』の成り立ちから、私の現在に至るまでの、ほとんどの作品一つ一つについて、インタビューを受け、紹介をしていただいた初めての書籍です。自分で読んでも非常に興味深いです。もちろん、私がメインではなく、あくまでもJホラーについてのムック本です。ですから、Jホラーの萌芽である『邪願霊』の紹介に、石井てるよし監督と、脚本家・小中千昭氏のインタビューから、開巻しています。そして、黒沢清監督、中田秀夫監督、脚本家・高橋洋さん、清水崇監督、白石晃士監督、安里麻里監督、古澤健監督、さらに若手、内藤瑛亮監督、朝倉加葉子監督、大畑創監督らの、丁寧なインタビューと作品紹介も掲載されて、Jホラーファンに限らず、映画ファン必読の書になっています。本書のすごいところは監督、脚本家だけでなく、映画系媒体や映画ライターさんは見落としがちな、テレビやビデオにも、しっかり目を向けている点です。我がテレビ『ほん怖』のフジテレビ、後藤博幸プロデューサーや、ビデオ版『ほん怖』の製作・発売元、ジャパンホームビデオの瀬谷社長、テレビ『学校の怪談』の関西テレビ、田中猛彦プロデューサーにも取材、さらには近年の『世にも奇妙な物語』で、まごうことなきJホラードラマを手がけている、松木創監督(今年正月公開された『映画中村勘三郎』の監督でもあります!)にまで、取材をしている徹底ぶりです。この一冊を読めば、Jホラーのはじまりから未来が把握できる、見事な入門書、兼、専門書です。是非ぜひ、読んでみてください。