『円卓ーこっこ、ひと夏のイマジン』6/21公開。沖縄映画祭上映を終えて、行定勲監督のコメントです!「“小学三年生を経験したすべての大人たちへ” と『円卓』のポスターのコピーにあるように、沖縄の観客は時に声を出して笑ってくれ、笑顔が絶えない。僕の前に座ったご老人の夫婦も、笑いながら観てくれていた。しかし、あるシーンで突然二人は会場を出て行ってしまった。映画の中盤を過ぎた頃、昭和天皇の玉音放送が流れる場面がある。その場面で、ご老人たちは出て行ってしまったのだ。僕はその時に気づいた。そうだ、ここは沖縄なのだと。沖縄は戦争の爪痕は深い…。まだ、過去のことではないのだ。老夫婦を追いかけて行って、最後まで観て欲しいと言いたかった。僕らにとって戦争は遠い話になりつつある。しかし、沖縄で上映出来たことによって、この場面の意味も戦争の傷跡も、感じられることが出来て、作り手としてはいい経験になった。 ちなみに、この映画のキーワードは“イマジン”です。」(行定勲)