監督:アレクサンダー・エイ出演:ペニー・リンボー、スティーブ・イグノラント、ジー・バウチャー2006年 オランダ映画5月3日より、新宿K's cinemaにて公開 解放運動が盛んだった70年代後半から80年代に一世を風靡したイングランドのアナーコ(無政府主義)・パンク・バンド、CRASS(クラス)。同時期に活動したSEX PISTOLSやCLASHなど、商業主義に絡め取られた初期パンク・バンドを反面教師とし、"アナーキー&ピース"の理念に基づき「誰にも支配されず独立した一人一人の行動が平和につながる」という平和主義を基本に活動。反戦、反核、反キリスト教、反物質主義、反動物虐待、反性差別、反環境破壊などについての強力なメッセージを発信した。メンバーは"ダイヤルハウス"と呼ばれる家で集団生活を送り、レコーディングやレーベル運営などすべて自分たち自身で行なうという、パンクの基本精神であるDIYアティテュードを完遂。彼らのレーベル「CRASS RECORDS」は、ビョークがヴォーカルだったK.U.K.L.ほか、CAPTAIN SENSIBLE(ex. THE DAMNED)、THE MOB、ZOUNDS、CONFLICTなど100組近いバンドを輩出。主要メンバーは現在も"ダイヤルハウス"で自給自足の生活を送っている。当時の貴重な映像、彼らの楽曲を織り交ぜつつ、現在もダイヤルハウスで暮らす彼らの様子を映し出したこのドキュメンタリーは、観る者に今日の経済成長のパラダイム、消費中心主義世界への疑問を抱かせる。彼らは言う。疑問を持ったら主張すべきだ。何故なら、自分を支配できるのは自分だけなのだから、と。配給:キュリオスコープ(C)2007, Submarinechannel foundation / VPRO