(海外の評より)不透明なアート映画、熟考、田舎の社会階層をめぐるスリラーが見事に組合わさったこの作品には、奇妙でパワフルな魔力がある。ーーSalon.com生と死、自然と文化、セックスと金、人間と動物、神と悪魔───『闇のあとの光』は それらを説明はしないが、世界を受け入れる。―The New York Times(日本の各界の方々よりのコメント)『フラッシュバックメモリーズ 3D』、『ライブテープ』などの松江哲明監督よりコメントが到着!ついにカルロス・レイガダス作品が一般上映される。しかも物語の要約を拒み、深読みを否定する『闇のあとの光』が。僕は暴力も性も神も悪も恐れない監督の作品を、ただただ圧倒されたいがために見続けて来た。映画はストーリーではなく、何をどう見るのかが最大の武器だと教えてくれるから。世界を知るには「衝撃」が一番の近道なのだ。まずは開いた口を塞がないことから初めてみよう。今、巷にあふれる映画はあまりに親切だ。個人の物語をセカイと重ねてはいけない。世界にとってお前など、一切関係がないのだから。そんな残酷な事実をカルロス・レイガダスは突きつける。さてどうする? ー映画監督 松江哲明美術評論家・多摩美術大学教授椹木野衣さんからのコメント。一見、変哲のない日常を淡々と写しているようで、映像の随所がていねいに歪み狂っている。しかし、観ていて不快になることはない。個々の場面から生ずる不安はいや増しても、体感的には思いのほかしっくりくる。メキシコ出身の監督とのことだが、こういう表現を「魔術的リアリズム」と常套句で呼ぶのはもうやめたほうがよさそうだ。今われわれに訪れようとしている現実を端的にとらえているだけなのだろう。もしくは、人類にとって最後の日が訪れるとしたら、きっとこんな感じなのではなかろうか。―椹木野衣(美術評論家・多摩美術大学教授)滝本誠さんからコメントが到着!山間の広大な放牧地、幼女と犬の群の冒頭場面からして、黙示録めいた黒く粒だった<気>が押し寄せ、こちらの背骨に冷たくへばりつく。あまり観たことのないスタイルの映画だが、それがメキシコの自然発生的シュルレアリスムであろう。たとえていえば、プライベート・フィルムの断片がコズミック(宇宙的)で戦慄的なドラマと接触事故を起こしたかのような・・・。カルロス・レイガダス『闇のあとの光』はヘンな純度の高い快感物質を放出し、われわれをハイにさせる。――滝本誠(評論家)監督・脚本・プロデューサー:カルロス・レイガダス 出演:アドルフォ・ヒメネス・カストロ、ナタリア・アセベドほか原題:Post Tenebras Lux/メキシコ=フランス=ドイツ=オランダ/2012年/カラー/115分提供:フルモテルモ、コピアポア・フィルム、日本スカイウェイ 配給:フルモテルモ、コピアポア・フィルム