今週は見逃せない傑作映画が2作、ファーストネームが同名の、二人のスパイク監督の新作です。スパイク・ジョーンズ『her 世界でひとつの彼女』とスパイク・リー監督の『オールド・ボーイ』。前者はアカデミーでも称賛を浴びた作品。題材も、今の時代性にあった恋愛映画…。後者は日本の原作で、あのカンヌを騒然とさせた『オールド・ボーイ』をスパイク・リー監督がリメイク。話題の作品としては、ジョニー・デップ主演の『トランセンデンス』。近未来の人工知能が人間とどうかかわっていくかを、テーマにした野心作。他には、アジアが舞台のカンフーアクションそして、キアヌ・リーブス初監督作品『キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー』。『マダム・イン・ニューヨーク』は歌って踊るインド映画ではない側面を、ニューヨークを舞台に描く…。ドキュメンタリーでは『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』は、必見の最も重要な作品です。今も深い傷跡を残すカンボジアの大虐殺を、リバティー・パニュ監督が真っ向から挑んでいます。カメラに映し出された、かつて拷問や虐殺が行われた痕跡をみるだけでも、あまりの残虐さに震撼する。同じく、パニュ監督の『アンコールの人々』』『さすらう者たちの地』も同時に公開。アウトドア派/山ガールな方には、『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』も有り得ない環境で撮られた山岳映画。歴史好きの方には、ケネディ大統領暗殺の、現場にいた関係者に焦点をあてた『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』。『観相師 かんそうし』も、実在のクーデター事件を題材に、韓国で大ヒットした作品です。邦画は、中島哲也監督、役所広司主演の『渇き。』が、話題を集めていますね。もうひとつ『呪怨 終わりの始まり』もジャパンホラーの代表的なシリーズ最新作で注目。他には、『女の穴』『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』は人気アニメの映画化。毎週のように誰かが参加して公開のAKB関連からは元AKB秋元才加主演の『奴隷区 僕と23人の奴隷』。『昭和極道怪異聞ジンガイラ 仁我狗螺』『ガキ☆ロック』『杉沢村都市伝説 劇場版』『花の億土へ』『太陽からプランチャ』『青の光線』も今週から公開です。アニメの『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』もお忘れなく…。シネフィルメンバーはいつものとおり「#予告」で予告編をチェックして今週のご予定を立てて下さい…。では、また来週! #cinefil #予告