増村保造監督作品のフィルム57本(うち1本はテレビドラマ)を一堂に集めた、大回顧特集!!フィルムセンターの大スクリーンで!上映会情報 映画監督 増村保造 増村保造(1924-1986)は、戦後日本映画の新世代を代表する映画監督です。大学卒業後の1947年、大映東京撮影所に助監督として入社し、その後ローマの国立映画実験センターへの留学(1952-55)、また溝口健二や市川崑作品の助監督を経て、1957年に『くちづけ』で鮮烈な監督デビューを果たし、一躍脚光を浴びます。その後も大映の専属監督として話題作を撮り続け、大映が倒産する1971年までの15年間に48本の作品を監督しました。以後はフリーとなり、勝プロダクションや、大手映画会社の作品を演出する傍ら、プロデューサーの藤井浩明、脚本家の白坂依志夫と独立プロダクション「行動社」を興して重要作を撮り、9本(大映時代と合わせて生涯で計57本)の作品を監督しました。また、テレビドラマにも精力的に関わり、多くの監督・脚本作品を残しています。 青年時代に戦中から戦後の社会的大変動を体験し、イタリア留学時に人間の美しさと強さを発見・確信した増村は、日本的情緒や雰囲気に抗い、主張し戦う強烈な自我を持った「個人」を、映画の中で生涯一貫して追い求めました。そしてそれは、性愛や資本主義、暴力といった欲望を、スピード感溢れる語り口でダイナミックに、ほとんど狂気に至るまで表現するという、日本映画においては稀有なスタイルへと結実しました。その達成は、増村の没後から30年近くが経った現在においても、変わらず輝きを放ち続けています。 本企画は、増村保造監督作品のフィルム57本(うち1本はテレビドラマ)を一堂に集めた、大回顧特集となります。フィルムセンターの大スクリーンで、増村映画のダイナミックな魅力を是非お楽しみください。上映スケジュールは、http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2014calendar7-8.pdfフィルムセンターhttp://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2014-7-8/kaisetsu.html