【Review】「生物」としての靖国への共鳴――大浦信行監督 『靖国・地霊・天皇』 text 若林良 | neoneo web|ドキュメンタリーカルチャーの越境空間この映画について、私は何を語るべきなのか。あるいは、何を語るべきではないのか。鑑賞後の私の中には、そのような問いがぐるぐると回った。恐らく、それはおのずと答えが出るという類のものではない。逆に言えば、おのずと答えが出ないからこそ、「靖国」であり「天皇」であり、そしてそれらを主題とした『靖国・地霊・天皇』なのだろう。解のないものに解を求めようとする、そうした行為が批評であることは十分に承知しているとはいえ、本作の内包するものの前の大きさに、私は「語る」ことの虚しさを、改めて痛感せざるを得なかった。その虚しさは、今まで私が語ってきた全てのことをことごとく無化させるような、一種の絶望感にも転化していったように思う。いわば、自分を構成してきた全てのものが根底から崩されるような、そうした衝撃を私は本作から味わい、それは鑑賞から月日を経た現在においても、一向に収まることはなかったのである。詳細は下記までチェックイン![neoneo web]http://webneo.org/archives/23462