“ナチュラルボーン・シネアスト”ーフィリップ・ガレルほど、この通り名が似合う映画作家もそうはいないだろう。なんせ1948年生まれのこの作家は、かのジャン=リュック・ゴダールに影響を受け、13歳の若さで第1作を撮り上げて以来、「ヌーベルバーグ以降で最も重要な作家の一人」などと称されながら、今に至るまで大きなブランクもなくコンスタントに撮り続けてきたのだから。そんな彼の最新作『ジェラシー』がいよいよ日本でも公開される。本作を一言で表せば、恋に生きる男女のビターな行く末を静謐(せいひつ)に描いたラブストーリーといえるだろうか。役者を生業とする男ルイ(ガレルの息子であるルイ・ガレルが演じている)が妻に別れを告げるシーンから映画は幕を開ける。晴れて新しい恋人との生活を始める彼だったが、愛し合っているはずなのに、些細なすれ違いから2人の関係はみるみる雲行きが怪しくなっていく。その様子は見ていて息苦しくなるほど生々しい。しかし、そんな中で特に両親の離婚に傷ついたふうでもない娘の自由奔放な存在感だけには、つい笑みがこぼれてしまうはず。ガレルの映画を観て笑えることなどそうないことのような気がするので、このあたりは新境地と言えるのかもしれない。 詳細は下記よりチェックイン![BRUTUS]http://xbrand.yahoo.co.jp/category/entertainment/13600/1.html