シネフィル新連載 : 映画監督・旦 雄二の ☆ それはEIGAな! 1(通算 第20回) 映画『マンゴーと赤い車椅子』を観賞して -cinefil.tokyo 映画『マンゴーと赤い車椅子』を観た(2月11日@ヒューマントラストシネマ渋谷)。仲倉重郎監督の、じつに30数年ぶりとなる新作、しかも、あの『きつね』以来の第二作である。心して拝見した。 往年の旧き良き松竹映画を観るような、正統派の、今風にヘンにヒネらない、さわやかで一本気な人生ドラマ、青春映画だった。いまの時代、日本映画も、つくり手は目一杯 複雑なプロットにしようとするわけだが、仲倉さんは いまも、けっして スレてはいない。第一作を世に問われた30数年前の若々しい感性を保ったまま、ピュアに、ストレートに、シンプルに、この社会と人生、青春を描いておられる。http://cinefil.tokyo/_ct/16793649