人はだれもいつかは自分のとおり道をとおって過去へと戻らねばならない。自らのこれまでと、そして今に向き合うために。映画『群青色の、とおり道』(佐々部清監督)を鑑賞した。音楽の道に進むことに反対され、勘当同然に群馬の家を飛び出した青年が、10年後に東京から故郷に戻り、家族、とくに父親、そして、高校時代の群青色のときの中に置き去りにしたガールフレンドや友人たちとの距離感、関係を見つめなおし、自分自身もあらたな成長を遂げていく、胸に迫る感動の物語である。http://cinefil.tokyo/_ct/16835993